消える夜

 

「寂しい」と溢した口は
切な気に宙の言葉を拾う
掴んだってそれは幻影
虚しく握った掌が痛い

触れたくて伸ばされた腕
拒まれるのが怖いから触れない
さあもう逃げられないでしょう
お前の後ろに潜んだ夢か

何もかもが歪んで見えた
胸の奥の釘 打ち付けて
動けない心 優しく撫でて
「癒えない」

消えたい 綺麗な夜には祈る そっと
どうか このまま静かに ひとり

「寂しい」と凍えた顔は
涙の流し方も知らない
お前を追い掛けたのは誰なのか
解けないから脳が痛い

夢の中を泳いだ腕
溺れたら二度と戻れない
ああもう逃げられないなら
いっそどこかに沈みたいのに

何もかもが歪んで見えた
胸の奥の釘 引き抜いて
動けない心 崩れないように塞ぐ

消えたい 綺麗な夜には願う そっと
どうか 眠るまで静かに ひとり

消えない綺麗な星屑ひとつ
「さようなら」 届かぬ声

消えたい 綺麗な夜には祈る そっと
どうか このまま静かに ふたり