都会の魚

魚は眠らない 星が移ろうのを待っている
息をしている 人間に埋もれて目を閉じた
(貴女は愚かだ)
私の言葉なんて解らなくて良い
知ったようなことを言わないで
私は生存者 溺れ方なら知ってる
ただ今は、息すら出来ない

都会は眠らない 月が映ろうのを待っている
(貴女は美しい)
お前は沈んだことに気付かない
知ったふりをして笑っただろう?
お前は潜水者 泳ぎ方なら知ってる
ほら今も・・・

私のことなんて判らなくて良い
溶け合う指の温度さえ、
忘れてしまったのでしょう?
なら今は
お前を殺そうと憎んだこの爪も、要らない
嘘は吐かないで
苦しいの 泳ぎ方を教えて